離婚悩みコラム - 大阪で兵庫で離婚についてお悩みの方へ 離婚相談カウンセラー松見有祐のホームページ

大阪で兵庫で離婚についてお悩みの方へ 離婚相談カウンセラー松見有祐のホームページ

HOME > 離婚悩みコラム

発行周期:毎週 月・水・金曜日の3回 >> バックナンバーはこちら

熟年離婚と年金分割制度

熟年離婚が増加した背景には2007年4月に施行された
「年金分割制度」があります。

これは婚姻期間中に夫が支払った厚生年金は夫婦が
共同で支払ったものとみなされ、たとえ離婚しても年金支給の際には
話し合いの元、最大50%まで妻が受け取ることができるというものです。

分割の割合は必ずしも50%ではなく、その範囲内で
話し合いによって決定します。

夫婦の話し合いで分割割合が決まれば社会保険事務所に届出ます。

もし話し合いで合意できないときには、どちらかが調停を申し立て、
分割割合を決定することになります。

年金分割制度が施行される前は何十年も連れ添ったとしても
離婚すれば妻が離婚後にもらえる年金は「老齢基礎年金」のみだったので
離婚後の生活を考えるとなかなか離婚に踏み切れなかったのです。

けれども、この制度により離婚後の生活の見通しが立つことから
思い切って離婚に踏み切る妻も増えてきたというわけです。


(関連記事)
離婚した時のために~年金分割の対象となる期間

熟年離婚 原因と団塊世代

熟年離婚の原因を考えるとき、ポイントになるのが
離婚を切り出すのは圧倒的に妻のほうだということです。

つまり、夫よりも妻には長年の夫婦生活への不満が
積もり積もっているというわけです。

実は熟年離婚には団塊世代が大きく関係しているといわれ、
その証拠に熟年離婚をする夫婦の多くは団塊世代なのです。

団塊世代では、夫は外で働き、妻はしっかりと家を守るという考え方が
当たり前でした。

さらに日本では家長が家の中では絶対的な権力を持っており、
妻はただ従うという系図ができていました。

そのため、妻は何十年もの間、いろいろな我慢を
強いられてきたのです。

けれども現在では女性の社会進出は当たり前、
力さえあれば1人でも働きながら自立できる環境が整っています。

そして団塊世代の女性たちは育児を終え、夫の定年を機に
自分の人生を見つめなおし、自立を目指して立ち上がったというわけです。

今からでも遅くはありません。

妻に三行半を突きつけられる前に、団塊思想を見直してみると
いいかもしれませんね。

神戸や大阪で離婚相談や離婚協議書の作成・公正証書に関してなら松見法務事務所

熟年離婚 離婚理由

若い夫婦と異なり、長年連れ添った熟年夫婦だからこその
離婚理由があるようです。

・家庭を顧みない
家事や育児は一切しないで家で休みになるとゴロゴロ、
さらに定年後は手伝うもののかえって迷惑。

・甲斐性がない
態度が大きい割には妻に頼りすぎて一人では何もできない。

・暴言をはく
何かあると「誰のおかげで飯が・・・」と恩着せがましくしたり
悪口を言う。

・会話がない
話しかけても返事がなく、必要以外の会話をしない

・体調が悪くても冷たい態度
妻が体調が悪いときは看病しないのに、自分のときはおおけざにアピールする

・ギャンブル
パチンコや競馬などに生活費をつぎ込む。

・借金
配偶者に隠れて借金をしている。

もちろん、不倫や浮気、DVなどの理由もありますが、
熟年離婚の場合は、意外に決定的な理由がないことが
多いのが特徴です。

外から見ると些細なことかもしれませんが
これが20年以上も続き、我慢し続けていると不満が爆発して
離婚を考えるのも無理はないのかもしれません。

結婚生活は日々の積み重ねです。

小さな不満が積み重なることでそれがいつの間にか
大きな溝になるのかもしれません。

中には顔も見たくないという人もいるのですから深刻です。

熟年離婚を切り出すのは妻のほうが圧倒的に多いところを見ると
夫への不満を抱えている妻が多いことがよくわかりますね。


(関連記事)
熟年離婚の増加と年金分割

熟年離婚とは

数年前から「熟年離婚」が急激に増加しているといわれています。

熟年離婚とは、長年連れ添った夫婦が離婚すること、
一般的には20年以上連れ添った夫婦の離婚のことをいいます。

現在、日本での年間離婚件数は4万件以上ですが
熟年離婚はその20%を占めているのです。

2007年4月の年金分割制度が開始されてからは
さらに増え続けています。

20年以上も連れ添った夫婦が老後を前に離婚するとは
不思議に思う人も多いと思いますが、長年連れ添ったからこそ
溜まったものが爆発することもあるのです。

熟年離婚の原因としては、夫が家事や育児に無関心で
それらは女性がするのが当然と思っている夫に愛想をつかしたり、
あまりにも空気のような存在になってしまったために
相手を思いやる気持ちがなくなったなど、さまざまです。

熟年離婚は妻から切り出すことが多いことからも
夫への不満を抱え込みながら我慢して夫婦生活を続けている妻が
密かに多いのかもしれません。

さらに年金分割制度が始まってからは、
今までは年をとってからの離婚は経済的な不安も多く
躊躇していた妻も離婚しやすくなったといえるでしょう。

(関連記事)
熟年離婚の増加と年金分割

無職だと養育費を払わなくてもいいの?

離婚時、親がたとえ無職であっても養育費の支払いを逃れることはできません。

つまり、失業、ローン、借金などで経済的余裕がないことを理由に
養育費が払えないというのは一般的には通用しないというわけです。

親はたとえ離婚したとしても子供に対しては扶養義務があり、
これは経済的な余力で行うものではないのです。

養育費を逃れるためには客観的に見て誰もが認めるような
状況をきちんと証拠として示しなければなりません。

裁判所では親が無職の場合、退職の原因、退職金の有無、再就職に向けての努力の程度、
雇用保険の詳細などを客観的、かつ総合的に判断して審理を行います。

さらに、経済状態のみならず、健康状態も考慮し、将来的な経済状態についても
考えられます。

無職だからといって、養育費が払えないという親がいますが、
自分の生活が維持されている以上はそれは全く通用しません。

養育費は本来、親が自分の生活費を削ってでも支払うべきものなのです。

(関連記事)
養育費減額、増額の条件


《 前 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 次 》


お問い合わせはお電話で078-412-1241まで。

PageTop



HOME - 離婚についての無料電話相談 - 離婚問題解決への流れ - 離婚悩みコラム - 離婚用語集 - サイトマップ


掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断転写・転載・公衆送信などを禁じます。