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別居中の不貞行為は許される?

夫婦が別居中は、やはり寂しさから浮気に走る人も少なくありません。

けれども、すでに夫婦関係が破たんしている状態で別居にいたり、
その間に配偶者以外の異性と関係を持った場合、この不貞行為が離婚原因とは
認められないのです。

別居中の不貞行為は、すでに破綻している夫婦関係には影響はなく、
別居にいたった理由が離婚原因とみなされるからです。

もし、別居している間の不貞行為を離婚原因とし、相手に対して
慰謝料を請求しようと考えるのなら、別居時にまだ夫婦関係が
破たんしていなかったと認めてもらうことが大切です。

そのためには、別居中に「離婚」という言葉はあまり口に出さないほうが賢明でしょう。

逆に考えれば、夫婦関係が破たんしていれば、別居中に新しい恋をしても
有責配偶者とみなされることはなく、慰謝料を請求されることもないというわけです。

だからといって、単身赴任中の不貞行為は別ですよ。

あくまでも夫婦関係が破たんした後のことですから
勘違いしていると慰謝料をたっぷり請求されることになりかねませんよ。


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別居の際に持ち出すもの

いざ、別居しようと思ったとき、
いったい何を持ち出すべきなのか迷ってしまうものです。

多くの人はとりあえず当面の生活費として現金や預金を持ち出すのですが、
地はこれは後々相手から損害賠償を請求される元になるかもしれないのです。

預金や現金は夫婦の共有財産であることから、勝手に持ち出すのは要注意です。

ただし、その持ち出し分が別居中の生活費であるなど正当性が
証明できるものであれば問題ありません。

持ち出しても問題ないものとしては、
自分の実印、印鑑登録証、健康保険証、各種診察券などです。

また、別居後に離婚になるかもしれない場合には、財産を把握するためにも
通帳や保険契約書、不動産の権利証などのコピーがあると安心です。

さらに別居がDVから逃れるためだったり、相手の不貞行為によるものであれば、
日記や診断書、写真なども持ち出しておくといいですね。

もし、荷物を運び出すときには、
くれぐれも相手固有の財産が含まれていないかチェックしましょう。

後でトラブルを防ぐためにも、
迷ったときは持ち出さないほうがいいかもしれませんね。

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別居中の生活費に関して?

いくら別居していても夫は妻や子に対して生活費を渡す義務があります。

たとえば、夫からの暴力(DV)を避けるための別居や離婚協議や裁判中だとしても
婚姻費用の分担の義務が生じますので、知らんぷりというわけにはいかないのです。

夫婦にはそもそもお互いの生活レベルが同等になるように助け合う
「生活保持義務」があり、これは別居中でも婚姻が継続している限り有効です。

中には勝手に出て行った妻の面倒は見たくないという夫もいるかもしれませんが
これは通りません。

妻は夫に対して今まで通りの生活費を請求できるのです。

また、子供がいれば、子供に対する扶養義務も生じます。

婚姻費用の分担額はお互いの同意で決定しますが、夫が応じないなどの場合は
「婚姻費用分担請求の調停申し立て」を行い、それでも決まらなければ審判となり、
金額が決定されます。

ただし、別居の長期化はお互いの経済状態を悪化させますので、
出て行った妻のほうも仕事を探すなどの対応が必要かもしれません。

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別居で慰謝料請求?

感情的になって家を飛び出し、そのまま別居というケースも多いと思いますが
実は相手の意向を無視した別居の強要や一方的に同居を拒否した場合、
後で不利になることもあるのです。

正当に理由もなく別居を強要された配偶者は
相手に対して同居を求める調停や審判を家庭裁判所に
申し立てることが可能です。

けれども、調停や審判で同居が決定したとしても強制力はありませんので
相手がこの決定を無視して別居を続けた場合には
どうすることもできないのが現状です。

審判でも同居が必ず認められるわけではなく、
個々の事情や環境などを考慮して判断されます。

たとえば、同居が夫婦の関係をさらに悪化させると考えられる場合は
冷却期間が必要と判断され、同居請求自体を認めないこともあります。

ただし、調停での取決めを無視していることが夫婦関係を
破綻させようとしている行為とみなされた場合は
慰謝料請求の対象になることもあります。

ですから、相手の同意を得ずに一方的に別居をしてしまった場合には
思いがけず慰謝料が請求されることもありますので、
できるだけ別居の際にはお互いが納得することが大切です。

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別居と住民票・学校の問題

離婚を前提に別居した場合、住居の移転が伴いますので
基本的には住民票を移す必要があります。

また、子供を連れていれば、転校の問題も生じてきます。

もちろん、住民票を移さなくても別居先から学校に通えます。

学校によっては事情を話せば学区外からでも通学を認めてくれるところも
ありますので、どうしても住民票が移せない場合などは相談してみるといいでしょう。

一般的には別居先としては、学校や勤務先などの問題がなければ
実家、または実家の近くがおすすめです。

実家が近いことで経済的な支援をはじめ、さまざまな援助が期待できますね。

ただし、別居の理由が夫からの暴力などDVである場合は
実家に逃げ込むのは危険ですし、
新しい住民票や子供の学校から探し出されてしまうことがあります。

すぐに見つかりひどい目に遭ったり、夫が逆上して大変なことになることも
考えられますので避けるのが賢明です。

婦人相談所や民間の相談センターを利用するといいですね。

もし、別居が結婚生活を継続させるための一時的なものなら
ウィークリーマンションやマンスリーマンションなどを利用したり、
夫の実家に入り、間に入ってもらって話し合いをすすめるという方法もありますね。

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別居したときの子供の環境について


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